猫94匹残し転居 浜松の県営団地で浜松市東区の県営住宅団地で、二階の住人が三月中旬、九十四匹もの猫を部屋に残したまま引っ越した。
劣悪な飼育状況に置かれていたとみられる猫たちは同市保健所が預かった直後に二匹が死に、残る九十二匹は県内外の動物愛護四団体に引き取られた。
飼い主の住人は、多数の動物を抱え込む「アニマルホーダー」とも考えられ、専門家は心のケアなどが必要と指摘する。
この団地はペット飼育禁止で、近隣から悪臭などの苦情が出ていた。
対応した県公営住宅課は「何度も指導したが聞き入れてもらえなかった。
ぎりぎりまで話し合った結果、住人が自主的に出て行くことになり、引っ越す日は知らせてきたが、今は連絡が取れない状態」と説明する。

県営団地の部屋から引き取られた猫たち=湖西市利木の
「アニマル・フォスター・ペアレンツ」の保護舎で
県は詳細を明らかにしていないが、愛護団体などの関係者の話では、住人は中高年の夫婦という。
約三十匹を受け入れた県西部の動物愛護団体「アニマル・フォスター・ペアレンツ」によると、猫は部屋で繁殖したとみられ、大部分は黒毛。ほとんどの猫は餌や水を満足に与えられなかったと想像され、衰弱しおびえていた。
このため、県が同市保健所に引き取りを要請したところ、この情報が短文投稿サイトのツイッターで広がり、各愛護団体から保健所に猫の引き取りの申し出があった。
団地の部屋に直接、猫を受け取りに行ったアニマル・フォスター・ペアレンツ代表の杉浦茂子さん(66)=浜松市北区細江町=は「部屋はふん尿にまみれ、床には何も敷かれていなかった。猫たちが哀れだった」と憤る。
「なぜそんなになるまでほうっておくのか。
なぜそんな不衛生な部屋に住めるのかと、普通は異様に映るが、どうしても手放せない人たちがいる」。
猫を一時預かった市動物愛護教育センター所長で獣医の山本直規さん(51)は近年、アニマルホーダーと呼ばれるようになった飼い主のケースではないかと分析。
行政がカウンセリングをするなど、何らかの対策を取るべきだと強調する。(2014年4月16日、中日新聞)
犬60匹「飼いきれず」、栃木県の引き取り始まる約60匹に上る犬を飼いきれなくなったとして、塩谷町の70代男性方で先月、県による引き取りが始まった。
多くが殺処分を免れないという。男
性の飼い方について、以前から町や県に苦情が寄せられており、動物愛護団体からは、行政対応の不十分さを指摘する声も上がっている。
町や県によると、男性の犬は成犬ばかりで、建物の内外で飼われていた。
男性が野良犬を「かわいそうだ」と連れてきたり、他人が持ち込んだりして、15年ほど前から増えたという。
狂犬病予防法に基づく登録や予防注射が行われておらず、犬が敷地を出て通行人を追い掛けることもあったため近隣からは苦情が寄せられ、行政がたびたび指導していたという。
そうした中、男性が1月に緊急入院。
犬の世話が難しくなり、男性側も「飼いきれない」と町、県に対応を求めたため3月、引き取りが始まった。
(4月16日、下野新聞)
多頭飼育・アニマルホーダーとはホーダーとは、ゴミや物を捨てられずに集めてしまう病理のある人に対して使われる専門用語で、劣悪多頭飼育者のことをアニマルホーダーと呼びます。つまり異常なほどの動物コレクターを指します。
面倒を看ることが出来る範囲を越えた動物を有し、健康管理など十分なケアが出来ず、栄養不良や不適切な飼育により、結果動物を虐待する行為と言えます。
また、本人にその意識がないことが状況をさらに悪化させます。
アニマルホーダーの4つのタイプ
過剰な世話タイプ 動物だけが唯一の話し相手という、多くは社会から孤立している状態の人です。
はじめは何匹かの動物を世話するだけなのですが、繁殖のコントロールをしないで飼い続けるうちに、動物の数があっという間に増えはじめ、又、自分自身が高齢であったり病気になったりすることで、動物の世話どころか、不衛生な状況を
自分で認識することもできず、加えて相談できる人もなく、結局どうしようもない状態に陥ってしまいます。
動物救助者タイプ社会から孤立しているわけではないのですが、動物を救うことが自分の使命であると頑なに信じ、一匹でも多くの動物を救おうと活動します。
自ら積極的に不幸と思われる動物を集め、結局その数が増え続けることにより、スペース、食餌、衛生状態、ケアや医療措置において適した環境での飼育が困難になってきます。
ブリーダータイプ犬、猫などをショーに出すことや、売買することを目的で繁殖させるのですが、思うように売れなかったりすることで、いつのまにかコントロールを失ってしまうというタイプです。
搾取者タイプ自分のエゴだけで愛情もないのに(物を衝動買いするように)好き勝ってにたくさんの動物を飼い、ケアや医療措置においてもほったらかしで、それに対して何の罪悪感もなく、自信のある態度で平気で嘘をつき、社会的にはなんら問題なく生活していたりするので、発見されにくく、一番厄介と言えます。
たくさんの人に見ていただきたいと思っています。
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